大阪心斎橋「松屋呉服店」
お気軽に何なりとお申し付けいただける敷居のひくい呉服屋を目指しています。

TEL:06-6252-6829

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2020年11月15日 : 金沢珈琲紀行 結びにかえて
前回は北陸鉄道浅野川線の様子をレポートしましたが、今回はこの金沢珈琲紀行の結びに浅野川線の終点の内灘海岸を紹介します。今回、僕は内灘の駅前から電動自転車を借りて内灘海岸に行ってみました。なだらかな丘陵地を自転車で走ること約10分ほどで海岸の入り口に着きました。海までは広大な砂丘が続き砂は千里浜海岸のように細かい。砂丘の中ほどまでは自動車も走って行けます。はるかかなたに日本海の大きな波も見えます。荒々しい海の景観は瀬戸内の穏やかな海を見慣れている僕にとっては大変印象深いものでした。この海岸はサーファーにとってはなかなかに有名なスポットらしく、海辺に続く道路沿いにサーフィン関連のお店もいくつかありました。今では静かな海辺の町内灘ですが、この町には忘れ去ることの出来ない闘争の歴史があります。1952年、朝鮮戦争当時アメリカ軍の砲弾性能の実験場所の候補地としてこの海岸が選ばれた時、町民や学生が一体になって反対闘争をくりひろげました。闘争は実を結び砲弾実験場になることは避けることが出来ましたが当時の写真を見ると闘争運動の激しさがしのばれます。今は何事もなかったように美しい海の景観がどこまでも拡がっています。金沢旅行のおりには是非ともこの美しい海岸を訪ねて下さい。金沢市内から30分程度で行くことができます。それからここからさらに自転車で足をのばすとほのぼの湯という町営の温泉があります。本格的な温泉で浴場からみえる日本海の景観も大変素晴らしいものでした。内灘行には、北鉄金沢駅で販売している内灘町歩きクーポンをお求めになると大変にお得です(金沢~内灘間乗り放題、ほのぼの湯無料などの特典あり)
2020年11月14日 : 金沢珈琲紀行 番外編
前回まで金沢市内にあるレトロな喫茶店を3軒紹介してきました。今回は喫茶を離れて北陸鉄道と内灘海岸を紹介します。金沢市内には御存じのとおり、兼六園をはじめ金沢城、東西の茶屋街、近江町市場はじめさまざまな観光名所があります。けれどもすこし郊外に足をのばすととてもローカルで心和むスポットがいくつかあります。JR金沢駅のすぐお隣にある北陸鉄道の金沢駅は市内の賑やかさから離れたひっそりした駅です。この駅から電車に乗ること20分、終点内灘駅まで行ってきました。電車はごらんのようにちょっと旧式の車両でこじんまりした2両編成、すべてワンマンカーで運転士さんが駅に停まる毎に切符を回収、したがって扉は路線バスと同じように運転士のすぐ後ろの扉のみ開きます。乗客は降車の際、この扉まで移動して降車するわけです。終点の内灘まですべて単線で、中間あたりの駅で上りと下りが待ち合わせます。関西の鉄道、とりわけJRや京阪の広大な複々線の線路を見慣れているので、単線の軌道は如何にもミニマムで、夢の世界にでも引き込まれていくような不思議なときめきがあります。駅員さんに尋ねると、北陸鉄道の車両は東京の京王電鉄の車両の「おさがり」を使用しているという事でした。次回は内灘海岸をご紹介します。
2020年11月13日 : 金沢珈琲紀行 その3
金沢の喫茶店紹介もこれで三件目、今日は喫茶岸を紹介します。加賀藩主前田利家を祀った尾山神社はその独特の門のデザインも相まって金沢の名所のなかのひとつです。この神社の入り口石段の前に喫茶岸はあります。立地はご覧のように角店でなかなかいい雰囲気です。2008年に公開されて、数々の映画賞を受賞した映画「おくりびと」のなかに古い喫茶店が登場します。もっくんが里帰りして広末涼子と暮らすあの家をご記憶のかたも多いと思いますがあの家の雰囲気に近いですね。店内はカウンターのみのこじんまりしたお店ですが、ママさんが入れてくれる珈琲はなかなかの美味でした。また珈琲を注文するといくつかのお菓子もサービスしてくれます。そして店内には美しい猫が二匹いて、この猫もこの店の名物になっています。
2020年11月12日 : 金沢珈琲紀行 その2
前回に引き続き古都金沢の喫茶店を紹介します。金沢グルメのメインといえば何といっても近江町市場ですね。蟹をはじめ北陸の海の幸なら全てがでそろっています。もちろんお寿司屋さんや海鮮丼などの美味しいお店も沢山あって、ランチタイムが近づくと人気店には早くから行列が出来ています。今回紹介する東出珈琲店はそんな活気あふれる近江町市場のすぐそばにあります。外観はごらんのようになかなかに風格があって、神戸のにしむら珈琲や京都のイノダを思わせるような珈琲専門店らしい店構えです。店内の雰囲気もご覧のように落ち着いたシックなたたずまい、珈琲の種類も驚くほど沢山あって、選ぶのに迷ってしまいます。僕はエチオピアを注文しましたが大変おいしくいただきました。この日は珈琲だけしか注文しませんでしたがケーキメニューもなかなかに充実していました。近江町市場でお食事のあとはぜひともお立ち寄りください。
2020年11月10日 : 金沢珈琲紀行 その1
GOTOトラベルを利用し、金沢に旅行しました。北陸の美しく静かな古都金沢、JRの特急サンダーバードに乗れば2時間半、湖西線の琵琶湖の景色を眺めながらやがて長い長い北陸トンネルを抜けるとそこはもう北陸、いくつかの温泉郷を過ぎると金沢に着きます。ずいぶん北陸は近くなりました。今回から3回にわたり、古都金沢のレトロな喫茶店をご紹介します。どの店も中心部からそれほど遠くなくてわかりやすい場所に立地しています。金沢旅行の際はぜひお立ち寄りください。今回は長田亭をご紹介します。金沢駅前には新しいホテルがつぎつぎに建っていますが、そんなホテルが立ち並ぶ一画の裏、昔ながらの旅館や料理屋の並ぶ通りに長田亭はあります。モーニングサービスもなくいたってシンプルなメニューながら珈琲のお味はなかなかに美味、店内はジャズが静かに流れていてゆっくり寛ぐことができました。お店の屋根にみえる細い塔と扉は雪おろしのための出入り口だそうです。こういうところはやはり北陸らしいですね。